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小じわ治療

じわとは、たるみではなく、皮膚の主たる構成要素である膠原線維「コラーゲン」や弾性線維「エラスチン」が老化などによって変性して生じるくぼみです。最近の研究では主にエラスチンの変化が大きく関与しているとされています。
さて、しわ、特に小じわの治療法には注入剤によるもの、レーザー、スキンケアによるものと大きく3つに分類されます。実際の施術方法について以下に解説します。
注入療法
コラーゲン・ヒアルロン酸:
最もポピュラーな注入療法です。現在は安全面から半年ほどで吸収されるタイプが主に用いられています。実際のくぼみに注入して持ち上げるため、即効性が高く、反復治療であることと異物注入であるということに抵抗がなければ非常に有効です。但し、ご自身のコラーゲンやエラスチンが増えている訳ではないので、あくまで見た目の改善になり、若返りではありません。
コラーゲンは現在ウシを原料とするタイプのみになっており(人由来は製造中止され使用期限が切れています)事前のアレルギーテストが必要です。世界的趨勢としてはヒアルロン酸が主になりますが、小じわ向けの柔らかいタイプは効果持続期間が数ヶ月と短く、深いしわ向けの硬いタイプなら半〜1年ほど持続するので、このあたりは事前によく相談して使用するタイプを決定します。

ボトックス:
米国では美容の施術のうち一番多く行われているものとして非常に人気が高いものです。しかしながらあくまで表情じわが改善するものであって、しわが持ち上がるのではありません。ボツリヌス菌の持つ毒素の作用を利用し、注射部位の筋肉を麻痺させて動かなくします。4ヶ月程度麻痺が生じ、しわとしての持続効果は半年ほどです。眉間などは非常に有効ですし、実際に国内でも「ボトックスビスタ」という製品が美容目的にて厚生労働省の認可を得ています。残念ながら、承認されていない安価な類似品が国内では流通しており、報道されたように諸問題も起こっておりますが、本来は安全な製品です(当院では認可薬ボトックスビスタのみ使用している関係上、治療費は2〜3部位までで52500円となります)。
ただ、表情が消えてしまうので、眉間や額、目尻など限られた部位に注入するのが基本です。私個人は表情がなくなる、自然な笑みを消すことに抵抗がありしばらく積極的に実施しませんでしたが、最近メソボトックスという完全に筋肉を麻痺させずにしわを改善する方法が開発されたため、この方法を組み合わせることで自然に表情じわをとる手法を実施しております。ボトックスはその安全性も重要ですが、筋の走行を理解してどのように動きをコントロールしていくかが重要です。笑わない顔にならないよう、手術などに精通した解剖学的知識、経験をもとに、濃度や注入部位、深さなどをコントロールしていくこと(美容皮膚科ではなく美容外科的な手法)がポイントとなります。

レーザー
レーザーは歴史としてはまだ日が浅いものの、急速な発展を遂げている分野です。数年前まではNライトやVビーム、スムースビーム、YAGレーザーといった深部に温熱作用を与えてしわを改善する手法が中心でしたが、最近フラクショナルレーザーという微小な穴を無数に空けて皮膚そのものを入れ替えていく、収縮させていくような機器が開発され、結果が出るようになりました。一番ポピュラーなのは、ノンアブレイティブフラクショナルレーザーというタイプです(フラクセル、スターラックス1540、アファームなど)。当院ではスターラックス1540を導入しております。数日の赤みはあるものの、かさぶたなどは生じずに熱ダメージを与えた皮膚が再生されることでしわを改善していきます。
さらに強い効果を求める場合には、アブレーティブフラクショナルレーザーというタイプ(アンコア:ブリッジセラピー、eCO2、CO2REなど)があります。実際に皮膚に直径0.1 mm程度の穴を無数にあけつつ、熱ダメージによる収縮作用とコラーゲンやエラスチンの再生機転を大きく生じさせて、ダイナミックに皮膚を再構築します。1週間弱のかさぶたが生じる期間とその後1週ほど続く赤みが最大の欠点ですが、効果としては目で見える変化が得られることが多いでしょう。当院では現在eCO2を導入しております。
いずれのレーザーも1回で治療が終了ではなく、複数回治療が基本となります。
スキンケア
深いしわではなく、初期の小じわであればスキンケアにて改善することも可能です。主に保湿系の施術とピーリングが主たるものとなります。保湿系のものはメソアクティス(アクシダーム)が代表的な機器になります。イオン導入や超音波導入より遙かに多くの薬剤、コラーゲンなどを導入できます。しかし導入したものはあくまでスキンケアの一環であり、注射のように持続するものではありません。ご本人のスキンケアのサポートをし、自然に肌状態を改善していき、しっかりとした肌理を作ったり、本来持っている保湿能を上げていくものです。
一方ピーリングはより積極的な方法です。ピーリングとはつまり「削る」ことです。適切な強さと治療間隔を保ちつつ、正常より薄くならないようコントロールして角質を剥離し、肌のターンオーバーサイクルを整えます。艶感の改善が得られ、肌質が良くなっていきます。但し、ある回数を超えた段階で数ヶ月に一度など、治療間隔をきちんと守っていくことが肝要です。しわには主にダイヤモンドピーリングやケミカルピーリングを用いますが、メソアクティスとの同時併用治療も導入がより大量に可能となりお薦めです。
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