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当院の広告に対する考え・私見

(長いですから、興味のある方のみお読み下さい。医療情報ではありません。)

当院は雑誌等に広告を出していないわけではありません。もっとも他と比較すると微々たるものです(広告費をかけるだけの余裕がないもので)。どうしても100万円単位の広告費は当院には難しいものですし、それだけ広告を掲載し、その代わりに月に数千万円の売り上げを出すことは考えておりません。何とか職員の給料が払えるようになっていれば良いのです。

しかし、広告は必要悪です。大手の美容外科さんが広告を出すことは私個人としては反対ではありません。財力のある所は広告を出してビジネスとして成功するのも一つの手段です。口コミが効きにくい美容外科という性質上、広告を出さないと、クリニックとして成り立たないような気もします。実際に内科などでも駅看板や電柱広告などを出して知名度を上げるのはごく一般的です。美容外科にかかる際にどんな美容外科があるのか調べますから、調べてもらった際に見つけてもらえるようにするのは当然です。その際にどんな手術をしているのか、手術後はどうなるのかが知りたいのは人の常ですから、これを書籍やビデオ広告の形をとって広く提示することも重要です。医療は仁術で、「武士は食わねど高楊枝」的に、クリニックの経営を考えずに患者さんに赤字覚悟で医療を提供することは現実には無理でしょう。でも最近、業界がちょっとビジネスに走りすぎている傾向があります。きちんと医師が責任を持って治療とその説明を行うことは前提条件ですし、その際に専門的技術を持ち合わせている必要があることは言うまでもありません。

当院は多少の広告は出すものの、基本的に口コミをベースにしています(口コミは有り難いです。当院は口コミが非常に多いのです)。ネットを介してでも患者さんは受診していただいていますが、質問メールの多さに比較して、実際の受診に至る人はそんなに多くありません(労多くして...というところですね)。ちょっとした宣伝効果が期待できれば良いと考えます(バナー広告も出してはいます)。ホームページはあくまで一般美容医療情報や私の考え方を知っていただくためのものと思っています。美容・形成外科医として多くの患者さんに正しい知識を持っていただきたいのです。もちろん業者を介して見栄えの良いホームページを制作しているクリニックなどは症例写真も豊富で、インターネットを見て患者さんが沢山いらしているそうですが、私としては医療情報を提供することを主にしているため、こんな文字だらけの見づらいホームページとしています。


残念ながら日本における美容医療のイメージは非常に良くないと思います。悪徳な医師というイメージがあり、また過去に大きなトラブルが多発したことも事実です(皮肉なことに、それを機に東大整形外科にて日本で初めて形成外科診療班が誕生したのですが)。琵琶湖に金塊を持って逃げた医師もいますよね。最近の広告の過剰を見ると、業界としてクリニックが飽和状態になったための集客の目的でしょうか、安全性が確立されていない治療法をこぞって宣伝したり、また雑誌などで某医師が開発した独自の治療などと宣伝されているのを見るとびっくりします。学会ではまだ認められていないような賛否両論ある治療を紹介する雑誌も責任があります。雑誌に掲載されるとあたかも最新の素晴らしい治療のように紹介され、その結果がどうであるか責任をとらないのですから。これにまつわるトラブルは非常に多いのです。もっとも多くのクリニックは、形成外科医や非形成外科医も含めてきちんと治療をしていますが、ちょっとビジネスに走りすぎているような気もします。

広告はあくまで患者さん集めの目的で行われますし、それは必要です。しかし行き過ぎは問題だということを言いたかったのですが、ついつい長々と取り留めのない私見を書いてしまいました(私が少々業界の現状に不満があることをご理解いただけましたでしょうか)。

最後までお読みになって下さり、有り難うございました。

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