1. みやた形成外科・皮ふクリニックHOME > 
  2. たるみ治療 > 
  3. 自己血漿による注入剤PPP

自己血漿による注入剤PPP

ご自身の血液のみを用いて作成する注入剤PPPについて解説します。

PPP療法とは、採血で得た自己血漿蛋白を熱だけで凝固し、ジェル状としてヒアルロン酸やレディエッセのような注入剤と同様に希望部位に注入する方法です。異物は一切使用せず、ご自身の血液から得た血漿だけを用いるので、異物に対する抵抗がある方でも安心して治療をお受け頂けます。最大の利点は大量の注入が可能なことです。顔のやつれ、頬のこけなどでヒアルロン酸などを注入すると、相当量必要、つまり高額な費用がかかります。PPPは自己血液ですから、採血さえすればヒアルロン酸、コラーゲンの数十本分のボリュームを得ることが出来ます。

同様の手法としてPRP(多血小板血漿注入療法)があります。これはご自身の血液から得られる血小板を高濃度で含んだ血漿を局所注入し、その再生効果、創傷治癒の引き金を引くことで生じるコラーゲン生成、皮膚の再構築作用を用いる治療法で、最新の再生医療の応用治療ですが、効果が出るのに少し時間がかかることと、ボリュームを増やすことが難しい点があります。
これに対してPPPは全くの別物、あくまでボリュームを増す効果としての注入剤ですから、即効性があります。その上、PRP目的で採取した血液を利用して生成することもできますので、同じ日に両方の治療を行うことが可能であり、お互いの欠点を補うように効果を得ることもできます。

さて、このPPPですが、やや硬さがあるために、主として法令線、及びまぶたと頬の境界の溝(ハの字状の窪み:いわゆるゴルゴ線。まぶたの真下の窪みではありません)、頬のこけ等に有効です。直後から結果が出て、翌日に少し減少しますが、その後は徐々に効果持3〜6ヶ月程度かけて分解吸収されていきます。自己蛋白ゆえに必ず分解吸収される事が特徴です。ただ、個人的印象として、繰り返すと注入部位に自己コラーゲンなどの増加が見られます。
概ね従来のコラーゲン注入剤や柔らかいタイプのヒアルロン酸と同程度の持続期間とお考えになって頂ければと思います。
歴史的には1999年にRozlyn Krajcikら(N.Y., U.S.A)により発表され、ドイツの医師らによりさらなる検討が進み、韓国で大きく発展、現在数社が同じシステムを製造しており、最近では割にメジャーな施術方法の一つとなっています。

では、その手順について説明します。

1. 15〜30ccの採血を行います。
2. 採血して得た血液を遠心分離器にかけます。その際に特殊なキットを用いれば、PRPも同時に採取できます。

ppp治療 自己血を遠心分離機にかけPPPとPRPを採取します
3. 分離した血漿を吸い出し、耐熱性のシリンジに直接移し替えて、100度10分程度の加熱を行います。この際は他用途のガラス管などは用いませんので、不純物などの混入はありません。加温が不十分な装置では自己蛋白抗原のアレルギーリスクが高まりますので、しっかりと加温します。
 ppp治療 分離した血しょうを加熱します

4. あらかじめ麻酔した部位に注射器で注入します。そのまま帰宅できますし、お化粧も可能です。当日は少しボリューム過多な印象を与えますが、すぐに馴染みます。

 ppp治療 麻酔した部位にPPPを注入

問題点

最大の問題点は他の注入剤と同じ、注射針による内出血です。先端の鈍な針を用いることが多いので、局所の点状出血以外はリスクは低いのですが、ゼロであるとは言えません。また当日はやや過多に膨らみが生じ、1〜2日で収まり馴染んでいきます。

アレルギー反応に関しては、理論上は100%安全と言い切れません。熱で変性した自己蛋白にアレルギーを起こすことはごく稀ではあっても否定はできません。他のサイトで100%自己血液なので安心と謳っていますが、医学的には断言することは避けなければいけません。レーザー脱毛でもごく稀に焼けた自分の毛に対してアレルギーを生じる人がいます。但し前述のようにしっかり高温に加熱することで、抗原性(アレルギー)をほぼ消失させます(牛乳などの蛋白と同じ)。

しかし、このアレルギー、コラーゲンやヒアルロン酸でも起こりえるもので、かつPPPはそれよりも低い確率でしょう。米国、韓国では、個人的に確認した範囲ではありますが、現在までアレルギーの報告はないようですが、温度管理が不十分な装置ではリスクが高まります。

治療費

当院での治療費は1回 80000円+消費税です。4ヶ月以内の追加注入は40000円+消費税で対応させて頂きます(3〜6ヶ月の持続期間のため)。

トップへ