新しい注入製剤:Radiesse(レディエッセ)

欧米、南米、韓国などで認可された新しい注入製剤Radiesse(レディエッセorラディエッセ)についてご説明いたします。

この製剤はカルシウムハイドロキシアパタイトとジェルからなっています。カルシウムハイドロキシアパタイトは古くから顔の輪郭手術や歯科領域で体内に埋入する物質として用いられてきました(安全に関する長期結果の証明)。体内で異物反応を起こさないバイオセラミックというものに分類されます。

その性質上、レディエッセは顎や鼻の輪郭形成に有効であるばかりか、深いシワ(特に法令線・くぼんだ傷跡)にも有効で、約1年半で分解吸収されます(根本的に非吸収性物質とは違います)。そもそもは骨の代わりに充填できる物質で、骨にペーストとして塗りつけると吸収されないものですが、これを微小粒子化し、カルシウムとリンの分子として(体内の異物を分解する細胞;マクロファージに)分解吸収されるようにしたことが特筆すべき事です。
完全に吸収されたあとも、自己組織が残るという特性を持ちます。骨の代わりに使用すると、アパタイト構造の隙間に骨を作る細胞が誘導され、骨に変わっていく特性がありましたが、これを皮膚の深い部位に注入した場合は、線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞)が入り込み、コラーゲンを新生する作用があります(骨にはなりません)ので、これが残存するということで、効果としては長期に渡って継続します。

通常、吸収されない注入剤は肉芽腫といって、しこりを作るリスクがありますが、これは吸収されるにもかかわらず自己組織を増殖させるために、ボリュームは減るものの、少し効果が残るという好ましい特性を持つことになります。semi-permanent(半永久性)を持つ物質に分類されます。

長期安全性・特性が実験的・臨床的に証明され、かつ他の吸収性の物質(ヒアルロン酸など)よりも持続期間が長いこと、そして上記の新しい組織を作るということがレディエッセの最大のメリットとなります。逆に欠点は浅いシワなどには、その硬さゆえに難しい、浅い層には注入できないのが欠点です。深いシワや輪郭という限られた適応にはなりますが、今まで微妙な柔らかさを持ってしまった鼻へのヒアルロン酸注入などに対して大きなアドバンテージを持つでしょう。

重要なポイントですが、レディエッセは唇や額、目の下には使用できません。赤黒くなったり、凹凸が目立ってしまいます。あくまで深い部位の注入、つまり輪郭の変化が主となります。適切な使用、適応をきちんと理解して実施する必要があるという点で、シワやたるみならどこでも注入可能とは考えないでください。当院では鼻、顎、深い法令線、口脇のくぼみ、頬の大きなくぼみに用いております。

まだまだレディエッセの原価が高額であるため、治療費もそれなりにかかりますが、長期間の効果という面では、有利な物質です。

国内導入にあたって、韓国医師の実技指導を受け、その上で業者の提供するモニターでテストしてきましたが、3ヶ月以上観察している間も良好な結果が得られており、欧米での1年以上の症例でも非常に良い結果を認めておりましたゆえ、当院でこの治療を開始することになりました。

最近使用して、レディエッセが最も有用と感じているのは顎です。その硬さゆえに、自然に馴染みやすく、顎周りがたるんでしまった場合に、自然な範囲で顎を少し変化させると、視覚的にたるみに有効で、ちょっとしたたるみ治療器よりも明らかな効果が得られます。即効性がありますので、たるみ治療としてもお勧めします。

レディエッセは、まだ国内ではドクターの間でも知られていない物質ですが、既に世界では約60万本が出荷され、臨床に用いられています。欧米、韓国でも既に公的な認可を得ている製剤です。

現在、暫定的ではありますが、レディエッセの費用は13万(税別)とさせていただいております。ご希望の方はお問い合わせ下さい。

ホームへ