ヒアルロン酸によるしわ取り治療・隆鼻術

昨今、「プチ整形」という言葉が流行しています。これは医学的な言葉ではないので、どのような範囲まで含むのかは疑問です。ヒアルロン酸注射は、腫れなどのリスクも少なく、お仕事への支障も最小限ですから、そういう意味では「プチ整形」とするのがもっとも適切なものかもしれません。しかし、魔法の治療ではありません。その適応や起こりうるトラブルについても十分理解いただき、治療をお受けになって下さい。

当院で使用しているヒアルロン酸は、スウェーデンにて製造されています。効果の持続が長く(コラーゲンの約2倍の期間)、アレルギーのテストの必要がないなど、後から開発されただけあって優れた点の多い物質です。コラーゲンは動物(牛・人)から作られているのに対し、ヒアルロン酸は人工物であり、また基本構造は関節内の注射薬として広く国内の整形外科でも用いられているものと同等であるので、安全性も高い物質です。狂牛病とは無縁です。

未だ厚生省が認可している状況ではないのが欠点です。これは注入物による悪質美容外科のトラブルの歴史があるためであり、よっていくら安全でも認可まで非常に時間がかかると思われます。しかし、欧米では安全なことが証明され、広く普及しており、医師の個人輸入という形で日本でも治療が行われております。

当院では、輸入の際に厚生労働省の輸入許可をもらっており、法的に何ら問題はありませんので、ご安心下さい。
当院で用いているヒアルロン酸は、主にスウェーデンQ-MED 社製のレスチレン・パーレインの2種です(他にサージダーム、レスチレンタッチなど)。しわの程度・部位により使い分けています。

実際の治療方法は細い針を用いてしわの部分に注入します来院してその日にも治療可能です。半〜1年すると自然に吸収されますので、効果の持続のためには定期的な注入が必要となります。なお、初回は少し控えめに注入し、2〜4週間後に微量を再注入し、ムラをなくします。注入することは簡単でも、多すぎるものを吸引することは出来ないからです。

また、鼻に注入するだけで鼻を高くもできます(プチ整形)。持続期間に制限がありますが、手術に抵抗のある方には良い方法でしょう。特に他人に気づかれない程度(つまりメークを変えたような感じ)に鼻筋を少しツンとさせる程度であれば、一番効果的です。その他唇を厚くしたり、最近では胸を大きくすることも始められました(残念ながら胸を大きくするのには大量のヒアルロン酸が必要で、スウェーデンでもこの方法は試み始められたばかりです)。

費用は、8万円(1 cc)と安価に抑えています。部位が多ければ費用はもう少しかかりますが、目の下、法令線など大抵はこの量で大丈夫でしょう。鼻の場合は高くしたい程度・範囲によりますが、8万です。通常注入直後から数日で少しボリュームが減るために、やや多めに注入するか、3〜4週間隔で2回に分けて注入します。1本あたりの費用を頂きますので、2回目以降はその1本がなくなるまで、診察料のみ頂きます(感染などのリスクから約1ヶ月以内に)。

治療の前に麻酔のテープを貼ると、針を刺す痛みが軽減します。この前処置は特に費用を頂いていませんので、ご希望の場合はご予約時に必ずお申し付け下さい。当日ですと、お時間が取れない場合があります。

ここまで、良いことばかりを書きましたが、では全く問題がなく、安全なのでしょうか。

医療行為ですから絶対に安全ということはありません。当院でも注射後に赤くなったという事例があります。まず滅多にないことですが、このようなトラブルもあり得ます(業者によれば0.1%もないとのことですが)。またアレルギーでなくても、浅いところに打つと少し皮膚が赤く・もしくは灰色になることがあります。コラーゲンではこの現象は見られないので、非常に浅いしわに打つのはコラーゲンの方が安心かもしれません。それにヒアルロン酸はやや固く、こういうことからも日本人には浅い部分では不向きでしょう。このあたりはケースバイケースですから、実際に気になる部分を診察させていただき判断します。

ちりめんじわには、材質の関係上難しいことはご承知下さい。上記のようなコラーゲンを用いたり、レーザーなどを考慮します。

目の下のくぼみについては、当院では積極的に実施しています。クリニックによっては目の下は凹凸が目立つといって避ける傾向にあるようですが、注入する深さやテクニックによってまず大きな問題なく施術可能です。但し、目の下の場合毛細血管が非常に多く、時に皮下出血を生じてしまうことがありますので、これはリスクとして事前にお伝えしております。数人に一人の割合で生じますが、10日ほどで消失します。

一番の適応は鼻のわき(法令線)のしわ、口の下のくぼみ(マリオネットライン)、目の下のたるみと、眉間のしわ、唇、鼻(隆鼻)、あごです。
額や目尻は少し盛り上がってしまうことがあるので、適応は限らせていただいています。

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