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老化について、そしてその対策

老化と一口に言っても、様々な症状があります。そしてその原因も多岐に渡っていますし、まだまだ未解明な部分もあります。私がお話しできるのは、あくまで顔面・肌を主とした老化に限られますし、かなり独断に基づいた考えであることは理解の上、この仕事を長く続けて得た経験などからお示ししたいと思います。

老化というのは加齢に伴った変化であることは当然ですが、一般には光老化とその他の老化に分けられます。

光老化とは、紫外線の暴露によって生じた肌を主とするダメージのことです。紫外線(主にUVA)による皮膚障害です。狭義には通常の老化とは若干違うプロセスを含んで、区別されています。
簡単に言うと、紫外線に当たりやすい場所(顔と手の甲など、肩や背中上方)の変化であり、皮膚の色が濃くなり、シミが生じた状態が主です。そしてコラーゲンの破壊に伴うシワの増加、弾力の欠如とキメの消失、最悪の場合は皮膚癌まで至ります。

通常の老化とは、もちろん紫外線による影響もありますが、皮膚が表皮・真皮とも薄くなり、保湿力の低下(セラミドなど保湿因子の欠落)、皮下の浅いレベルの脂肪減少、筋肉の緊張低下、代謝の低下とそれに伴うセルライトなど皮下における不均一な線維変化、様々な皮膚腫瘍の出現(老人性の血管腫や白斑などなど)が挙げられます。一切紫外線を浴びなくても生じてしまう老化現象も含みます。

さて、この老化をどういった切り口で診断し、解決していくのか、そのあたりが一番興味を持たれている部分かと思います。

私個人の考えとして、一つの治療法で全てが解決できるものはないと思っています。
まず、構造的に皮膚表面(つまりは角質)から、表皮、真皮、皮下脂肪、筋肉、骨格、この面で分けて、治療を考えます。
各種治療器には特徴があり、それぞれの効果の出る深さというのが異なります。
では、各部位毎の治療方法をご説明します。


皮膚表面〜角質〜
この部位は角質の状態改善が主となります。老化によって皮膚の新陳代謝が低下し、角質が硬くなったり、逆に薄くなったり、また角質間脂質(保湿因子)の減少とともに、くすみやざらつき、キメの欠落などが生じます。
角質のざらつきにはピーリング系の治療が適しています。ケミカルピーリングにて角質を均一化し、新陳代謝を促すことが重要です。軽症の場合にはトレチノイン(レチノイン酸)による角質コントロールも有効です。不均一から生じるキメの欠落にはダイヤモンドピーリングのような肌の研磨も有効です。逆に薄くなってしまっている場合、保湿因子の減少に対しては、ヒアルロン酸などを主とした保湿因子を塗布して改善すること、アクシダームによる保湿因子の補填という方法もあります。

表皮
表皮は薄いながらも、細胞分裂によって絶えず新陳代謝の行われる部位です。主にキメの低下、しみ(色素沈着)などの老化現象が起こります。キメの低下には上記の角質に対する各種治療が有効です。
シミは様々なものがありますが、いわゆる老人性のものに対してはレーザーによるメラニンの分解などの治療を行います。トータルに改善する場合、それぞれの力は劣るもののフォトセラピーと称される光療法(主に光老化に対する治療)を行います。当院ではスターラックスという最新の冷却装置付治療器で安全に改善を図っています。
また、肝斑と言われるレーザーが無効な色素沈着に対しては、ハイドロキノンという美白剤をホームケアで使用する治療や、イオン導入などでビタミンCの導入による色素の改善も一つの手段ですし、より積極的に改善する場合は、上記のアクシダームによって美白剤を導入することも可能です。
また老化を予防するための保湿効果とキメの改善、肌のしっとり感を出す当院開発のアンチエイジングクリームもあります。各種ビタミン剤や抗酸化剤を最適に組み合わせることで、ホームケアとしては化粧品では得られない効果もあります。

真皮
真皮はよく言われるコラーゲンの主に存在する部位です。肌の張りやつや感ばかりでなく、美しい肌を得るためには改善するべき部位です。小じわの存在する部位でもあります。
上記の治療のうち、ピーリングで軽い変化を望めますが、やはりスターラックスのような真皮上層へ届く光治療法がより有効です。さらにはサーマクールテノールといった各種高周波(ラジオ波)によるたるみ治療器にて、skin-tighteningつまりは皮膚の引き締め効果を図ることもあります。メソダームでコラーゲンを導入することで、ごく表面の真皮は張りを増強することも可能です。線状のシワがはっきり生じている場合は、コラーゲンを注入することが一番早くて確実な治療法となりますが、永久ではなく、定期的に追加注入する必要があります。また、最近ではSMASという顔の皮膚や筋肉などをつり上げている膜状物を選択的に引き締めるウルセラシステムという治療器も登場してきました。

皮下脂肪
これは本来のたるみというものの原因となり、鼻脇の毛穴が帯状に変化したり、頬下方の下がりや目の下のくぼみなどを生じさせます。この治療には上記の高周波による治療を行います。もちろん大きな変化が得られるわけではありません。くぼんでしまった部分を膨らませるには、ヒアルロン酸の注入が一番確実です。たるみを取っているわけではなく、くぼみを持ち上げる方法ですが、直後からはっきりとした変化が分かります。これは半年で吸収されますので、定期的に注入します。それが嫌な場合は、ご自身の脂肪を吸引し、必要な部位に注入する脂肪注入術を行うこともあります。
目の下などに限局していれば、ジェントルYAGという特殊なレーザーを用いて軽く膨らませることも考えられます。

筋肉
このレベルとなると、外科的な方法以外は難しく、フェイスリフトなどの方法で積極的に引き上げていくことになります。

上記の方法はあくまで参考にしてください。個人差があるので、診察の上でどの組み合わせがよいのか、ご本人の希望を考慮しつつ検討していきます。

そのためには、診察、カウンセリングが重要です。「たるんでいるから、この方法です」と何も診ずに決定することは出来ません。電話のみでの相談やカウンセラー(?)などによる非医療者の話では不十分です。医師による診察と治療法の決定というのが、最も大事なことです。

このような多岐に渡る方法がどうしても必要となってしまい、当方では多数の医療機器を取り揃えて、できるだけ希望に添った、そして理論的に正しい方法で治療を行っています。

予防
さて、老化を改善する方法だけではなく、実は老化をゆるやかにする、つまりは若さを保つ方法というのもそろそろ考える必要があるのではないでしょうか。
現在、美容医療の世界では、いかに治療効果を上げるかだけを考え、将来のことはあまり重要視しない方向にあります。私自身、反省もしております。最近では、治療した後にどれだけ効果を持続させるか、そのためにはいかに若さを保つか、もちろん私のクリニックで出来ることは肌に関することのみではありますが、色々な方法を始めています。
ご本人が家庭で出来ることとしては。紫外線対策、つまり日焼け止めをしっかりと使うこと、保湿をきちんとすることです。
クリニックでそれをサポートするための塗り薬をお出しもしております。そして、いわゆるアンチエイジングクリームとして、肌の血行を改善し、そして柔軟性や保湿性を増すようなクリームも開発しました。さらには抗酸化という、肌の大敵である酸化という現象をブロックするためのローションも制作しました。
それでは、深い部位はどうするのでしょうか。昨今言われておりますが、脂肪組織や筋肉の代謝、血行の低下、リンパの流れの悪化によって老化は進みます。顔筋マッサージなるものも雑誌記事をにぎわせておりますが、それを医学的にきちんと改善できる方法があります。テノールという高周波治療(タルミ治療器として紹介しました)機器です。これは深部を加熱し、皮膚表面で10度、深部に至ってはそれ以上の温度上昇を誘導し、コラーゲンの増加を促すだけではなく、血行の改善とリンパの正常化を図れます。治療直後に実感できますが、明らかな代謝改善を得られます。もちろん温度上昇がずっと続くわけではありませんが、反復して行うことで良い状態を維持することが可能です。
これらを総合してクリニックでサポートするような方法もご提案しております。こちらをご覧下さい。

長い目で見て、老化を防止する、そんなこともちょっと考えてみてください。

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