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しみ・しわ・そばかすの加齢肌治療

医療クリーム・ピーリング・レーザー・コラーゲン注入・手術(フェイスリフト)について

しみ・しわは加齢現象の一つで、避けることはできません。しかし、現代医療ではそういった悩みを解決できる方法もいくつか開発されてきました。ただ、当院では年齢に応じた肌の変化を優しくサポートすることが最も良い治療だと思っています。無理な若返りは不自然な印象を与えます。素敵に年を取っていく、そのための医療スキンケアを目指しています。数多くの治療法の中から、ご本人の希望を含め、相談のもとに最適なものを選択します。いかに信頼していただき、長くおつき合いをさせていただけるかが、加齢肌治療の基本です。

では、以下に具体的な治療法につき説明します。長い説明文もありますが、熟読されて、十分な検討を行う一助として下さい。


一通り読んで頂くのが理想ですが、お急ぎの方は下の項目をクリックして下さい。

医療クリーム ケミカルピーリング しみ取りレーザー コラーゲン注入 しわ取り手術


医療クリーム

医療クリームは各種ビタミンや特殊な薬品を配合し、医師の管理のもと、処方されるものです。化粧品との最大の違いは、くすりであるということです。

最近話題のレチノールなどビタミン類の最大の問題点はその安定性にあります。化粧品では長期安定が必要なため、ダイレクトな成分配合ができないのです。しかし医療クリームは短期間安定性(1ヶ月間など)があれば、あとは定期的に処方することで最大の効果が得られます。さらには薬事法という法律の規制から、薬でない化粧品には配合濃度に制限が設けられているので、この点でも医療クリームは効果が大きいのです。また同様に、化粧品には許可されていない薬の成分を配合することが可能です。市販の風邪薬と病院でもらうクスリの違いだと思って下されば、わかりやすいかと思います。派手な宣伝につられて、実際には効果のない成分を配合したものを購入しても効果がないことは経験上ご存じだと思います。医療クリームの利点はその費用の安さにもあります。化粧品と異なり、宣伝費が価格に大きく反映しないために、安価で効果のあるクリームとなります。費用は一ヶ月あたり数千円から1万円ほどです。しかしながら、クリームは痛くもなく楽な治療法であるがゆえに治療効果には限界もあります。風邪を引いて肺炎になったら飲み薬では不十分で、点滴したり、入院が必要になったりするのと同じです。この場合は次に述べる各種療法をお勧めします。

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ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、最近ではエステティックサロンなどでも広く施術されてきています。しかし、正しい知識がないためにトラブルが頻発しているのが現状です。本来ケミカルピーリングは、酸などの力を用いて、皮膚表面を溶かす、難しくいえば化学的にやけどを起こし、表面を取り除くものです。やけどや、けがの後のかさぶたをはがすと、きれいなピンク色の皮ふができるのと同じです。この作用をもっと弱め、角質のみに作用してマイルドなピーリングを行うのが、現在主流のフルーツ酸です。しかし、使い方を誤ると深くまで作用してしまいますから、本来は医療行為としてあるべきものです。問題が起こった場合の責任は、医療ではやけどの治療行為として対応できますが、エステでは治療行為はできないのです。やけどが起きる限界と効果は紙一重ですから、これを見る目が大事なのです。当院院長は日本熱傷学会会員で、通常のやけど治療の経験も豊富ですから、ご安心下さい。


さて、フルーツ酸によるケミカルピーリングの作用は使用する薬品の種類・酸の濃度と酸性度(pH)に依存します。酸が高濃度に配合されていることを謳ったホームピーリング製品がありますが、アルカリなどで酸が中和していては効果は小さく、皮ふの張りの改善にとどまります。当院では医療行為として医院専用のフルーツ酸(グリコール酸・乳酸)を用い、またさらに大きな効果を得るために、希望に応じてビタミンCの導入も実施しています。ピーリング中の肌を守る専用化粧品も使用することをお勧めしています。1〜2週ごと数回治療を実施していきます。但し覚えていただきたいのは、ケミカルピーリングはしみやしわが取れる魔法の治療ではありませんしみをなくすというのは誇大宣伝であり、実際はくすみを取り、薄いしみを軽減し、肌のきめを整え、化粧のりをよくするといったところです。積極的スキンケアといったところでしょうか。

費用に関しては、当院では1回1万〜1.5万円です。

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しみ取りレーザー

レーザー治療も最近流行の治療法の一つです。割にはっきりしたしみには最適です。また、出産や加齢とともに出現したそばかすには大きな効果があります。他の治療法と組み合わせても実施できます。


どうしてしみだけ取れるのか

少し専門的な話になりますが、しみ取りのレーザーは、特定の色調に対してのみ光が吸収され、そのエネルギーで標的を破壊する「選択的破壊」と、周りに破壊エネルギー(熱)が伝わらないような照射時間という「熱緩和時間」などの概念のもと発案されました。当初はあざや入れ墨の除去のために開発されたものです。今まで激痛を伴ったり、ひどい跡を残してしか治療できなかったものが、簡単に跡形なくきれいに治る画期的な装置でした。私自身、以前勤務していた病院ではじめてこの器械を使用した後、あざの患者さん達が涙を流して喜んでいたのが思い出されます。これらの、メラニンや青い色・茶色い色にのみ反応するレーザーが広く普及したのち、同様の理論でしみをとることができることから、美容医療の一つとして、現在のようにしみをレーザーで取る治療が盛んになりました。


実際の治療

実際の治療は、輪ゴムをはじかれた程度の痛みであり、照射自体あっという間に終わってしまいます。もし痛いのがどうしてもイヤな場合は1時間ほど前に麻酔の塗り薬を塗って、十分麻酔が効いてから実施することも可能です。治療後については、軟膏を塗っていただき、保護のために小さな肌色のテープを貼ります。翌日から照射部の洗顔も構いませんし、当日から入浴可能です。照射した部分には、5〜7日間かさぶたができますが、きれいに剥がれます。日常生活において困ったりすることはまずありません。


治療後の注意点;紫外線対策

本当に簡単なしみ取りの治療ですが、注意点があります。しみ自体はメラニンの沈着で、このメラニンは紫外線を浴びることによりたくさんつくられます。つまり、一旦消えたしみでも、紫外線を浴びることで容易に再発してしまいます。特にレーザー後に弱った皮膚には十分な日焼け止め対策が重要なことは覚えておいてください。
ある程度ご存じとは思いますが、その理由を詳しく述べましょう。紫外線は宇宙から降り注ぐ際に、オゾン層にてその大部分を吸収されたのち、地上に達します。オゾン層がなければ生物は絶滅しますから、最近オゾン層の破壊を防ぐ対策が講じられているいることはご存じと思います。このように紫外線は、本来体に有害でDNAを破壊するものですから、紫外線をブロックするためにメラニンが皮膚に沈着するのは生理的なことなのです。日光浴をすると日焼けするのは当たり前のことなのですが、紫外線に体が反応しているのです。小麦色が健康的といわれましたが、そんなに日に当たらなくても、ビタミンDやカルシウムは問題なく骨に取り込めます。欧米では今や幼児期からの紫外線対策の重要性が叫ばれてきています。治療後はくれぐれも紫外線にご注意下さい。数ヶ月は特に強く意識するべきでしょう。
また、レーザー治療後、紫外線に注意してもしみが一時的に再発することがありますが、これはレーザーによる炎症後の一時的な色素の沈着で、厳密にはしみ(老人性色素斑)の再発ではありません。炎症後色素沈着といいます。スリ傷の跡に一時色が残るの同じく一過性で、2ヶ月から長くても半年で必ず消えますので心配は無用です。もちろん放置するわけではなく、その間は医療クリームを用いて、できるだけ早く色素が消えるようアフターケアを行います。

レーザー治療の費用は大きさにもよりますが、目安としては1平方cmあたり2万円です。

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コラーゲン注入

コラーゲン注射は、皮膚陥凹疾患、簡単に言えばニキビあとや事故後の傷跡のくぼみなどに対する治療として開発がされました。これを適応として、厚生省の認可も得ています。以前は皮膚の陥凹というのは、完全に治すのは結構難しく、形成外科の手技をもってしても満足のいかないこともたびたびありましたから、ある意味ではその時点で画期的なものでした。それが簡単にしわを取ることができる画期的な治療法として現在注目を浴びるようになり、特に芸能人がコラーゲン注射したとかでマスコミによって騒ぎ立てられ、大衆の知る治療法となっています。切らなくて良い・簡単だということが皆さんに受け入れられた最大の理由でしょう。これはレーザーに通じると思うのですが、「メスを使わないで」、「痛くしないで」というのは患者さん誰もが願う治療法であり、その結果が手術と変わらないのであればどちらを選ぶのかは明らかでしょう。


実際の治療法と注意点

注射の方法は皮膚の浅いところにコラーゲンを注入するだけで、数分で終了します。注入する部位によって使用するコラーゲンの濃度や組成が異なります。コラーゲンは体内にあるコラーゲン分解酵素によって半年から一年間で吸収されてくるため、効果の持続のためには、できれば再注入した方がよいと思います。
以上を読んで簡単そうだからといって、何でもコラーゲンを注入すればというわけにはいきません。たるんだ部分は元に戻せませんから、あくまで老化した皮膚のしわのみの改善と思って下さい。たるみをとるには手術が一番です。さらに覚えておくべきことは、コラーゲンはあくまで異物(原料は子牛の皮膚)であり、約3%に起こり得るアレルギーの有無を必ずテストする必要があるということです。テスト結果判定には4週間待つのが理想であり、1〜2週間で判定し注射を行うのは、アレルギーの危険性があります(あくまで本人の希望ですが)。アレルギー反応を起こすと注射をしたところの皮膚が赤く腫れたりして素顔が出せなくなりますから要注意です。



最近ではあらたにヒアルロン酸のような完全な異物でない注入物が出てきましたが、まだ十分なデータはなく、現在のところ厚生省は認可していません。さらにはボトックスといって、ボツリヌス菌から抽出した毒素を打って神経を麻痺させ、眉間のしわなどを取る方法も出てきています。これから将来、高齢化社会を迎えるにあたって、これらの治療の研究開発が益々盛んになってくることが予想されます。

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しわ取り手術(フェイスリフト)

手術が必要な人と治療についての考え方

しわとり手術は、老化によるたるみを修正する場合や、深いしわでコラーゲンなどでは治療が難しい場合に実施します。結局いろんな方法で治療を続け、いよいよという最終的段階には手術をおこなうこととなります。ただ私は、老化してたるんだら何が何でも手術をするべきとは思いません。年齢に応じた味というか雰囲気が重要と思うからです。素敵に年を取っていくことをサポートすることこそが我々美容医療に携わるものの使命だと思っています。その点ではエステは、我々と同様なポリシーをもっているかもしれません。ただし、実際に手術が必要となれば、私は形成外科医としての最大限の努力と労力は惜しみません。


手術法について

具体的な手術の方法ですが、かつては耳の前・下の皮膚のみを切り取って引っ張る方法が主流でした。この場合効果は弱いのですが、簡便で手術時間は短く、腫れも早くおさまり、社会復帰が早いのが利点です。場合によっては、あまり大きなイメージ変貌を避けるためにこの方法をとるのも悪くないと思います。一方、現在形成外科医の間で主流となりつつあるのは、SMAS法といって、皮膚の下の薄い膜様の構造物を引っ張り上げる方法です。よく雑誌に特別な方法のように書いていることがありますが、以前から知られている標準的な手術方法の一つです。これは皮膚に強い張力がかからず(つまり皮膚を引っ張って縫い合わせることでしわを伸ばすのではなく)、十分にしわが伸びる方法で、効果は強く、持続性もあります。ただ、数日間腫れるのが欠点です。傷跡もきれいです。もちろん全く傷がないというのではなく、目立たない場所に傷をつくり、きれいに縫うということです(美容外科はどこもそうです)。ほとんどの場合局所麻酔で行い、もちろんその日に帰宅できますが、あまり喋りすぎたり硬いものを食べないようにして下さい。
上まぶたのたるみや、下まぶたのたるみ、ふくろという局所的な部分には、たるんだ皮膚・筋肉・脂肪を取り除く手術があります。場合によっては、くぼんで張りのなくなった部分におなかから取った脂肪を注入する方法も合わせて行い、まぶた・頬の張りを取り戻します。簡便で希望者の多い手術です。
基本的に手術後は、皮膚のコンディションを整えるために、当院では術後アフターケアとしてのスキンケアも行っております。もちろん手術後は皮膚に張りが出て、5〜10歳ほど若返ることも多いのですが、そこからはまた年を取るので、欧米では10年ごとに手術される方も多いようです。これを良しと思うかどうかは患者さん自身が決めることでしょう。


手術前に是非知ってほしいこと

私は手術の際はごく自然に、不自然に突っ張りすぎず、あまりにも誰もがわかる若返り手術をしました!という結果はお勧めしません。宣伝ですごく若返った写真を出されているクリニックもありますが、私個人の考えとしては、あまりにも変わりすぎると、本人のイメージ変貌に対する周囲の人の受容が難しいのではないかと思います。そして手術後はクリームやレーザー、コラーゲンで加齢の対処をしながら、また必要に応じて手術をする(できればしないでも若さが保てるようにケアする)という手順を取る方が本当に若々しい肌になるような印象を持っています。

しわ取り手術は他の加齢の治療法と異なり手術ですから、イメージの変貌が強く、強くやりすぎると不自然な顔立ちになってしまったり周囲が驚くので、調整するのは熟練を要します。何事もほどほどが肝心です。

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以上、最後まで読んで下さり、有り難うございました。難しい話もあったとは思いますが、治療内容につきよく知っていただくことこそが重要なのです。ご自身十分な知識を持った上で、希望を我々に伝えて下されば、予想外の結果やトラブルは起こりにくくなるのです。どこの美容外科・形成外科に行くかはご自身で選択すべき問題ですが、しっかりとした希望条件や費用などを我々医師にお伝え下さい。医師がみんな商売熱心な悪徳医なわけではなく、トラブルのほとんどは患者さんとの考え方のすれ違いによるものなのです。費用の面で希望を伝えるのは恥ずかしいことではありません。また治療方針も医師に従う必要はないのです。納得がいかないことがあれば、必ず事前に伝えて下さい。その中で最善の治療法を話し合って決定したり、また無理なことは無理だとこちらでも説明いたします


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