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RFプラズマ&高圧超音波導入:レガート

レガートは高周波(RF)で発生させるプラズマ波(強いエネルギーを持った状態)iPixelと高圧超音波導入装置IMPACTによる肌質改善治療です。当院では熱深度の調整が可能なレガート2を導入しました。

ニキビとニキビ痕の同時治療が可能であり、また今まで難しかった広範囲の隆起した傷跡・ケロイド・ヤケド痕、妊娠線などにも有効です。

本邦への導入に際して、当院にて2013年よりメーカーとテストを重ね、日本人向け設定などデータを蓄積してその有効性を検討してきました。特殊な機器であり、新しいエネルギーであるプラズマを活用した最新の治療法です。

レガート

レガート2の最大の特徴は熱プラズマによる強いエネルギーです。レーザーではありません。プラズマというのは電離した粒子がもたらす強いエネルギー状態であり、これを利用して皮膚表面に様々な変化をもたらします。
身近な熱プラズマは「雷」やスパーク放電ですが、この電離粒子のエネルギーによって皮膚表面への剥離作用を最小限に抑えつつ、強い熱エネルギーを深部で発生させます。表面のダメージが最小であるために、かさぶたなどが3日程度で落ち着いてしまいます。今までの機器では、かさぶたといえば5〜7日はかかるものでしたが、この期間の短さは最大のメリットと言えるでしょう。強い熱エネルギーはコラーゲンの生成を促し、皮膚内をダイナミックに変化させていきます。またプラズマはご存じのように殺菌作用を有するため、ニキビの菌などを死滅させ、ニキビを抑える作用もあります。

さらに高圧式の超音波IMPACTは、プラズマによって生じた皮膚の小さな孔から大量の薬剤を押し込みます。つまりプラズマiPixel照射後に薬剤成分を塗布し、それを深部まで到達させるのです。

 

 

レガートハンドピース

左の図はレガート2のハンドピース構造です。上図のローラー状となったプラズマ発生装置iPixelを皮膚に当てて動かし、針状電極の先端から高周波が生じる事で、皮膚との接点からスパーク状のマイクロプラズマが発生します。プラズマは皮膚表面に微小な孔を開け、かつ皮膚内へ熱作用を及ぼします。これを必要とされる部位に実施した後、薬剤を塗布します。その上から下図のような高圧超音波発生装置IMPACTを当てることで、強い音圧をかけて、プラズマで生じた孔を介して薬剤を押し込みます。
例えば、ニキビとニキビ痕が混在しているような場合には、プラズマの電離粒子によってニキビ菌を殺菌しつつ、表面を剥離しながら皮膚内に熱を与え、ニキビ痕をそぎ取りながら深部からのコラーゲン増生によって肌を滑らかにします。さらには傷の治癒を促進させる薬剤を導入し、効果を増強します。
盛り上がった傷跡などではプラズマのエネルギーで傷跡構造の再構築を図るのみではなく、薬剤として皮膚の萎縮作用があるトリアムシノロン(ケナコルト)という物質を深部まで押し込み、盛り上がった部分を均一に平坦化します。従来はケナコルトは注射針を用いてやや不均一に注入せざるを得ず、傷跡表面を綺麗に平坦化するのは難しかったのですが、この手法によってかなり広範囲であっても均一化が可能となります。特にケロイド・肥厚性瘢痕や線状だが盛り上がった傷跡に対して、この治療法は画期的と言えます。  

 

 

写真は薬剤の浸透性に関しての実験です。単に孔を開けて薬剤(ここでは顔料)を塗布したのが左、右が高圧超音波IMPACTを実施したあとの状態です。明らかに薬剤の浸透性が増して深くまで到達しているのが分かります。フラクショナルレーザー照射後やダーマローラー実施後に薬剤を塗布しても、深部には入っていかないのです。特に生きた皮膚においては内部から浸出液(黄色い体内蛋白の液)が出てきて薬剤が殆ど浸透しないので、こういった装置で十分な薬剤浸透をおこなうことが重要になります。  薬剤浸透

その効果に関してですが、概ね1ヶ月毎3回の治療で改善が見られ始めます。回数に制限があるわけではありませんので、満足いくまでの治療となります。
右図はニキビとニキビ痕の併発例です。従来はニキビがひどいとニキビ痕の治療が難しかったのですが、両者が存在しても実施可能ですし、何よりアダルトニキビの治療には非常に有効です。回数を重ねる毎にニキビの数が減り、出にくくなります。そして肌が張ったように平坦化し、肌質も均一となります。
またこの機器のメリットして、熱剥離作用が少ない、つまり表層への大きなダメージを生じにくいため 施術後にシミになる(炎症後色素沈着)リスクが少ないことも挙げられます。絶対ではありませんが、通常のフラクショナルレーザー系の治療よりもその危険性へ少ないようです。一方で、表面の剥離=アブレージョンといって、そぎ落とす力です。物理的に削り取るわけでなくなるので、ニキビ痕の凹んでいる角などには効力が薄く、あくまで張りをもたらし、肌を均一化する力が主となります。当院におけるフラクショナル炭酸ガスレーザーeCO2やCO2REなどとの使い分けはここが目安となります。角張って凹んだニキビ痕にはフラクショナルレーザー系の治療を勧め、アダルトニキビなど現在進行形のニキビや赤みを併発しているニキビ跡治療にはレガートが勧められます。

 

 

レガート効果

これは、今まで治療が困難であった傷跡に用いた例です(海外データ)。広範囲の傷跡であってもその盛り上がりを抑え、平坦化できているのが分かります。当院ではさらに広範囲のケロイドやヤケドあとに用いており、同様の変化が得られています。  

 

 

 

瘢痕
さて、多くの方が気にしているダウンタイム(かさぶたなどの期間)ですが、概ね3〜4日程度です。右図は照射2日目の写真ですが、強い日焼けをした後のようなやや赤褐色の状態となり、3〜4にでがさっと剥がれ落ちることが多いでしょう。   ダウンタイム

 

 

治療費に関してですが、ニキビ痕やキメ・つやなど顔の広範囲を治療対象とする場合には1回3万円(税別)、ケロイドや傷跡など部分的な治療は1回1〜2万(税別)となり、傷跡でも広範囲な場合にはもう少し高額となります。また初回のみご本人用の超音波チップの代金が1万円(税別)かかります。これは滅菌洗浄できない装置ゆえに、血液が付着した場合には使い回しができないための医学上必要なコストとなります。ご了承ください。
通常月に1回、3回以上が目安ですが、多くの場合5回以上の治療となります。  

 

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