みやた形成外科・皮ふクリニック ロゴ

たるみ・ほくろ・シミ・ソバカス・シワ・毛穴・脱毛・入れ墨・部分やせ・ニキビ跡のレーザーから手術に至るまで専門医が責任を持って治療するクリニック

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たるみ治療機ウルセラシステム ulthera system

当院は本機器をアジア初導入、
市販ベースでは世界で初めて導入し、
本邦初の医学論文執筆・学会報告などをしております。

当院のウルセラ治療の特徴

痛みを大幅に軽減する独自手法
肌を振動(または冷却)させることで、痛みを緩和する独自の手法を採用しています。
これにより従来のウルセラの1/3程度の痛みにて施術することが可能になりました。
他院では痛みが強く無理だった人にもお勧めいたします。

それでは、皮膚の下にある筋膜SMASを局所的に収縮させ、たるみを改善する治療器 ウルセラ(Ulthera:Ultherapy)について解説します。

はじめに ~ウルセラはLift分野で初めて承認を得た機器~

ウルセラは、2009年9月に米国のFDA(日本の厚労省に該当)で、Liftという分野で初めて承認を得た機械です。
このLiftという承認は画期的で、従来の治療機(サーマクールやタイタン、テノールなど)は全てLiftという言葉で承認は取れませんでした(だからといって効果がないという意味ではありません)。ウルセラは唯一、理論と統計学的にLift効果があると客観的に認められたということです。
現在のところ、eye blow liftつまりは眉の引き上げ効果のみが客観的・数値的に証明されており、ウルセラの承認範囲は順次拡がる計画です。

Liftということで承認を得た世界で唯一の機械であるウルセラに関して、当院ではアジア初導入(2008年10月導入)となり、豊富な経験をもとに海外での施術指導なども行っております。アジア人向けのウルセラの照射方法についても、製造メーカー本社開発者とともに作り上げていったという自負があり、機器の理論や照射の特徴を熟知し、より良い効果を上げることを常に目指しています。

さて、このウルセラによる治療で標的とする筋膜SMASというのは、フェイスリフト手術(耳の前を切開してたるみを引き上げる手術)において最も重要な解剖学的構造であり、皮膚を引き上げてもたるみは取れず、このSMASを引き上げることでたるみを取るというのが世界的標準となっています。しかし、従来のたるみ治療機は、皮膚を引き上げること(skin-tightening)が中心であり、たるみの根本を生じているSMASを引き上げることはできませんでした。ここに注目して、開発されたのが「ウルセラDeep SEE」です。

世界的に高名な米国ドクター達がウルセラの治験に参加、もしくは購入リストに名前を連ね、大きな評価を得ています(当院のその中の一つとして参加させて頂きました)。

ウルセラの理論 ~リスクを最小限に抑えた先進的な機器~

ウルセラの理論とは、高密度焦点式超音波を基礎としています。これはレンズを用いて光の焦点を合わせ紙を焼くように、超音波を一点に集中させて、焦点部を破壊するというものです。光のように皮膚表面に吸収されたりしませんので、音波の伝播速度の同じ領域においては焦点のあった部分のみが強烈に破壊されます。この理論を用いた機器は泌尿器科や婦人科、消化器外科領域の癌治療においても使用されています。ウルセラにおいては、1ミリ前後の範囲を破壊するように焦点が絞られ、かつこれを無数に発生させることで、過剰な熱を抑え、必要な部位のみを限局して焼灼します。

たるみ治療機ウルセラによる治療イメージ

たるみ治療機ウルセラによる治療イメージ2

上の図のようにウルセラでは点状に焼灼しますが、表面には一切傷は生じません。この点状照射が一発の施術で17個生じます。これを顔に万遍なく照射していきます(右上図下図)。

理論的にはウルセラは最も先進的な機器であり、リスクも最小限に抑えています。コラーゲンが大きく壊れたりするダメージや将来にわたっての大きな心配がない機器と言えます。もちろんウルセラにおいてはメスや電気などは用いませんので、外表面に傷は生じません。

他院との違い ~治療時の痛み軽減への取り組み~

ウルセラ治療の際は痛みがあります。熱い針を当てたような感覚があります。額と頸部の照射においては神経周囲が刺激されるために痛みが増します。この部位(ポイント)は少し我慢が必要です。たるみの治療器は組織への傷害が生じるので、効果のあるものほど痛みを伴います。
但し、現在では痛みをかなり軽減させる手法としてバイブレーターを肌に当てて振動により痛みを軽減しながら、もしくはDeryという機器で冷却して痛みを緩和する手法を用いています。これらの方法により従来の施術時の痛みが1/3~1/2程度になりますので、痛みが苦手な人でもウルセラによる治療が可能になりました。全身麻酔や笑気麻酔など体に負担をかけることをせず、痛みの感覚を麻痺させることで、かなり安心してウルセラ治療を受けることが出来ます。他院では痛みが強くて無理だった人にもお勧めします。

ウルセラのリスク・ダウンタイム

ウルセラのダウンタイムは殆どありませんが、表面的な赤みが生じます。通常数時間で消失します。腫れは軽度生じますが、お仕事を休むほどではありません。この点も非常に優れています。これはダメージを与えるべき部位を特定して狙える治療機であるためです。

ウルセラ治療のリスクは、数%に、ピンポイント1~2ミリ径の小さな色素沈着、毛細血管破壊による皮下出血(黄色い色調で、1週間程度で消失します)が挙げられます。神経周囲を刺激すると、しびれ等の違和感がしばらく続くこともあります(特に額)。これらはウルセラが目的とするSMASを破壊しているがゆえです。
従来の機械で、コラーゲンを破壊して皮膚を引き上げるという理論を展開しているものは多くありますが、破壊を伴うのに神経・血管等だけ好都合にも破壊することが皆無というのは、不思議なことです。破壊をしっかりするほど、こういったリスクは皆無にはならないものです。それだけこのウルセラがしっかりとSMASを破壊しているという証明にもなります。

ウルセラの効果は頬やフェイスラインの引き上げ、眉の引き上げ(これに伴う眼瞼下垂の軽減)、頬上方の張り感です。残念ながら法令線には大きな効果はありません。またサーマクールのような小顔効果はありません。ウルセラはあくまで上方向への引き上げの機械です(サーマクールは3次元的な縮小効果)。しかし、純粋なリフト効果が強く出る治療です。よって、外見上は頬が引き締まったようなポニーテールをしたイメージに近い感覚です。

治療後3ヶ月ほど経過した患者様の結果として、写真上、肉眼ではっきりと分かる引き上げ効果を得られております。ウルセラ治療の結果が出るのが早い人で1ヶ月、通常3ヶ月程度経過してからという少し効果発現に時間のかかる治療ですが、それだけに本当の意味での引き上げ効果があります。ウルセラ治療後には従来の機器による治療では得られなかった変化が生じている患者様も多くいらっしゃいます。

導入当初は分かりにくかったウルセラの臨床効果も伴うようになり、現在では、ウルセラはサーマクールの対抗機種として、非常に良い結果を出しております。

治療回数・治療費

ウルセラの治療回数は通常1回で、2〜3ヶ月後の状態で少し効果が薄い場合は、部分照射にて2回目を実施することでより良好な結果を得ることができます(2回目の部分照射は3〜4万程度の費用)。2回目照射によって有効率が飛躍的に上がるため、効果が薄いと感じたら是非お薦めをします。なお、効果の持続期間は18ヶ月程度です。

ウルセラの治療費は消耗品が非常に高額のために、全顔照射は26万円(税別)です。「額」を除く顔照射(眉より下への照射)は20万円(税別)となります。
なお、フェイスラインの効果を得るために必須ですので、いずれも「頸部照射」は治療費に含んでおります。

また機器においては最大の効果を得る、ウルセラ&サーマクールの併用療法も実施しています。この方法は国内でも数少ない施設で実施している最新の手法です。非常に効果が高く、従来の機器では得られなかった結果を出すことができるため、積極的に実施しております。詳細はこちらをご覧ください。

各種Q&A

どんな症状に効くの?

ウルセラは頬の深部にあるSMASという筋膜を引き上げるのが最大の特徴です。ここはフェイスリフト手術でも必須な治療ポイントです。これが、ウルセラが「切らないフェイスリフト」と言われる所以であり、頬外側を上方に引き上げるポニーテールのような効果を期待されている方には最適です。
また額の筋肉などを引き上げる力もあります。そのため眉が少し引き上がる作用を有するため、少しまぶたが重いと感じている人にも有効です。顎下のたるみにも、広頚筋という首のたるみを支えている筋肉に作用するために効果を有します。

実際の治療手順

施術前に顔の脂肪や皮膚を支える靱帯などを触診で確認し照射エリアを決定します。その後ジェルを塗ったウルセラのハンドピースをお顔に接触させて照射します。照射は「ライン」と表記される、1照射にて直線状10数カ所の点状照射がおこなわれます。ちょうど点線を描くようなイメージです。これをお顔全体であれば300数十ライン実施します。まず深い層(4.5ミリ)を狙ったタイプ、ついで浅い層(3.0ミリ)を狙ったタイプで照射します。頬などは両方の層に照射がおこなわれます(ダブルレイヤー照射)。
照射の手法は医師毎に異なり、詳細は記載できませんが、効果を出す上で重要なポイントなどをきちんと狙って実施をします。
また痛みを緩和するために、照射直前に特殊な冷却機器で肌を冷やして感覚を麻痺させたり、骨に強い振動を与えつつ照射することで感覚を混乱させることもおこないます。

治療回数は?

基本的に1年~1年半毎に1回実施をします。但し、点状の照射であるために、効果が弱いと感じたらポイントで追加照射も実施可能です。この場合、効果が発現する3ヶ月を目安として、その時点で物足りない領域に少ないライン数で照射を追加しています。

副作用には何がありますか?

ウルセラは深さを定めて点状に焼くために、レーザーのように特定の物質のみ選択的に破壊できる機器ではありません。照射深度には神経や血管が存在します。それゆえに照射できないエリアもありますが、効果を出すために必須の照射部位もあります。額などでは頭の感覚を司る神経に照射されてしまうことがよくあります。この場合瞬間的に頭の先にしびれるような感覚が生じ、一部の人では1ヶ月程度違和感を感じることもあります。目の下にも同様の神経があり、上唇の感覚がしばらく異常を生じることもあります。
これらは神経を切っているわけではないので、徐々に回復してきます。他にも少し筋肉が硬くなり、動かすときに違和感がしばらく残る事もあります。照射テクニックや肌質によっては、照射部位に一致した赤みがしばらく残る事もあります。ダメージが強いと色素沈着が生じたり、また血管に照射されてない出血が生じることもあります。但し、これらの発生はごく稀です。


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