ウルセラの効果
分かりやすくいうとポニーテールをした時のように、顔を引き上げます。照射範囲は額から首まで可能であり、その場合には頬領域だけではなく、眉の引き上げによって目を開けるのが楽になったり、首(特に正面)の引き締めによって弛んだあご下のラインを改善します。
ウルセラシステムは顔の頬部を主に支えている筋膜(SMAS),簡単に言うと顔を吊り上げている支えの部分に作用する唯一の治療器です。
そもそもフェイスリフト手術、つまり耳の前を切って皮膚を含めて顔を引き上げるスタンダードなたるみ取り手術の主目的は、皮膚を切り取るのみならず、SMAS筋膜を縫い縮めることです。しかしこのような方法では長期間の腫れや傷が落ち着くまでに要する時間など,ダウンタイムと云われる期間があります。このような手術をすることなく,仕事を休むことなく、たるみ取り効果を得ようとするのがウルセラシステムなのです。
ウルセラを照射すれば、照射した部分は引き締まっていきます。
つまりSMAS筋膜を確実に焼灼することによって加齢によって緩んだ頬部のSMAS筋膜・顔の支えが引き締まり、顔が引き上がっていきます。また人の顔にはSMASや筋肉とつながる多数の筋膜や筋肉があります。全て表在性のもので膜状です。これらを同様に焼灼すれば引き締め効果が得られます。
首には前面を広く覆っている広頚筋というSMAS筋膜とつながる膜状の筋肉があり、首への照射によってたるんだフェイスラインをも引き締めます。あご下のたるみ改善効果です。それ以外にも額には前頭筋という筋肉があり、眉毛を上げる作用があります。この部分を狙って照射することによってbrow liftつまり眉が上がります。これによって上まぶたのたるみが改善、目が開けやすくなるといった効果もあります(アメリカではこの引き上げ効果は客観的に証明されており、厚生労働省に相当するFDAという組織から認可も受けています)。
これらの結果を得るために開発されたのがHIFUという、超音波を集積させて強い熱発生・点状の熱凝固(約1立方ミリメートルの体積)を生じさせる技術,ウルセラシステムの基本理論です。治療中に超音波画像で顔の断面を観察しながら、どの部分を狙って照射をするかを決定し、HIFUの作用によって,丁度凸レンズで太陽光線を集めて一点を焼くように、狙うべきSMASや筋肉を確実に焼灼します(そのため、焦点の合った部分以外は一切破壊しません)。1照射でライン状に多数の熱凝固点が発生、これを繰り返すことで安全に確実な表在性の筋・筋膜を一塊にして焼灼していきます。
深さはチップ(トランスデューサー)によって定められており、4.5ミリと3ミリ深度を主に用います(他に1.5ミリもあります)。今までの寝たような筋肉や筋膜だけでなく、チップを交換すれば皮膚も含めて多重の層で焼灼が可能となっており、より立体的に顔のたるみを改善できるのです。
効果を得るために必要な期間ですが、概ね1〜3ヶ月が必要です。即効性はあまりないことが欠点と言えるでしょう。熱による引き締めと、その後の治癒過程による新しいコラーゲンなどの増加によってゆっくりと時間をかけながら引き上げていくので、どうしてもその期間は待って頂く必要があります。但し、3ヶ月待って上で効果をさらに高めたい場合には、希望により部分的に追加照射をおこなうこともあります。
ウルセラの治療回数・治療費
https://www.toracli.com/ulthera.html#ulthera5