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アンチエイジング治療の選択基準

昔はアンチエイジングというと、シミ取りレーザー、しわ取り手術、スキンケアのクリーム、ピーリング、フォトフェイシャルというのが定番で、素人目にも選ぶのは難しくありませんでした。技術だけの勝負をすれば良かったのです。しかしここ数年の技術開発により、方法が多岐に渡るようになり、ご自身でどのような治療をした方が良いのか分からないという意見が多く聞かれます。もちろん選択は医師である私の頭の中にあり、経験、研究に基づいて、どれをどう組み合わせるかという妙が腕の見せ所ですし、誰でも分かるようなものなら医師の診断も要らないのです。看護師が考えたり、カウンセラーが説明すれば十分です。ただ、沢山の人(患者様だけでなく、看護師、同業医師)によく聞かれるので、あくまでも目安としてですが、私の考え、方針をお示しします。もちろん新しい機械の導入とともに内容は変わってしまいますので、2006年9月現在のということでご理解下さい。

治療法の進歩により、数台の機械さえあればアンチエイジングを専門的にできるという時代は終わり、多種多様の治療法の中から患者様の予算や希望、求める効果のバランスを考えて、組み合わせたり強弱をつけていくことが重要だと思います。どれだけ効果のある新しい治療機器を多数導入していけるか、そんな時代になりました。機械の理論を熟知している医師が、沢山の機械を所有し、その中から適切なものを選択することが理想であり、腕が良くても機械がなかったり、機械が沢山あっても正しく使えないのでは無駄になりますゆえ、自分自身もその域に達することを目指しております。

では、項目別に提示します。

効果は+の数で示します。多いほど有効です。( )内は効果のある対象です。

しみなどの色素沈着
しわやつや・張り
利点と欠点
  かさぶたが1週間 多少のかさぶたは生じても日常生活そのまま かさぶたは生じず、通常通りの生活 数週間の腫れなどが生じる 日常生活はそのままだが治療時の痛みがある程度生じる 日常生活はそのままで痛みも少ない 痛くもなく、通常通りの生活  
美白クリーム     +       + 安価、但し効果は限定的
アンチエイジングクリーム + 安価。老化予防に最適。血行改善と張りの増強効果
ケミカルピーリング     ++(くすみや肝斑)透明感       ++(キメ) 安全だが、アトピーは不可。通常6回
ダイヤモンドピーリング     +(くすみ)       ++(ツヤ・キメ) 安全、効果は限定的な表面のもの。通常6〜10回
クリスタルピーリング     +(くすみ)       ++(ツヤ・キメ) 安全、効果は限定的な表面のもの。通常6〜10回
イオン導入     +(くすみ・肝斑)       +(ツヤ) 安全だが、エステの域の延長、定期的に施術
超音波導入             ++(張り・軽度の引き締め) 安全だが、1ヶ月しか持続しない
アクシダーム ++(くすみ・肝斑) +(保湿力増強、張りの改善) アドバンスドスキンケアとして、継続治療が効果あり。導入薬剤により効果は多種多様。
スターラックス   +++(シミ・肝斑含む)       ++(ツヤ・張り)   表面効果だが、光治療器としては痛みも少なく安全。通常3〜5回
レーザーフェイシャル   +(そばかす・濃いシミ)       ++(毛穴感・ツヤ)   ごく表面の引き締め効果。通常6回
Qスイッチレーザー +++++(ある程度輪郭のはっきりしたシミ)             シミに関しては一番確実。1週間テープ貼付が必要
Nライト           +(目の周りのちりめんじわ予防)   今でも目元に照射できれる唯一のレーザーだが、予防効果が中心というレベル。
スムースビーム         ++(小じわ)     痛みが強い。部分的に補助として用いる
ジェントルヤグ         +++(ふっくら感・軽いくぼみ)     レーザーでは一番深くまで届く。直後の腫れ効果と長期的なふっくら感が中心
サーマクール         ++++(引き締め、フェイスラインや鼻ワキのたるみ)     ふっくらはしない。引き締め効果は抜群。メスを用いない方法では現行では最終手段。但し高額(20万程度)
テノール +++(肌質改善、代謝亢進とふっくら感) 老化の根本予防と、皮膚自体の若返り、肌がふっくらして、弾力が回復。引き締め効果は強くない。何度でも治療でき、各種治療後のメンテナンスにも最適
コラーゲン・ヒアルロン酸注射         ++++(しわやくぼみ)     最も確実な効果。但し、時に内出血のリスク。あくまで注射で一時的(半年位)
デルマトロン ++(いぼ状のものやごく薄いもの)             物理的に電気で治療。限界点もあり。
手術       +++++++++(たるみや小じわを含め総合)       傷跡や腫れは残るが、効果では、やはりレーザーなどとは大きな隔たりがある。

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