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pixelレーザー

韓国で高い評価を得た新しいレーザーpixel2940(Er:YAG フラクショナルレーザー)を導入しました。

この治療器は、皮膚表面に無数の細かい剥離を生じさせ、毛穴やニキビ跡の凹凸を滑らかにする治療法です。フラクショナルなアブレージョンを行うレーザーという分類になります。この原理について以下詳細に説明します。

フラクショナルレーザーというのはごく微小なレーザーを無数点状に肌に照射するレーザーであり、近年世界的に非常に流行しているものです。皮膚を面として削ったりダメージを与えると、ダウンタイム、つまり正常に戻るまでの時間が長期間必要となりますが、フラクショナルにレーザーを照射すると、正常皮膚が介在するために、治癒が早く日常生活に早期に復帰できるのです。周囲から正常皮膚が治癒をしていくので、正常皮膚との接触面積が多いほど早く治り、炎症やその後の色素沈着を回避できるのです。さらにアブレージョンとは皮膚を削るということです。表面をレーザーの熱作用にて蒸散させて剥がします。従来の面状に削る・焼くアブレージョンレーザーでは治癒を早めるためには浅く作用させるということになるのですが、それですと削る深さが非常に浅くなり、効果も軽くなります。フラクショナルに削ることが可能であれば、同一部位を重ね打ちしてより深く削っても、周囲からの治癒力によって早期に治ります。通常なら10〜14日程度かかる治癒をフラクショナルに行えば4日前後で済ませることができます。
もちろん、正常皮膚が多く介在するわけですから、1回では全ての範囲は削れません。3回程度の治療が必要になります。これが通常のアブレージョンレーザーに比べてマイナスの点ですが、その分治癒までの時間と、その後の肌の炎症が軽度で済みますので、お仕事の休みを利用する場合には、現実的な選択になるでしょう。

直後は下の写真のようになります。

pixelレーザー照射直後の肌の状態
これは1パス照射した直後です。通常は重ね打ちをすることでより深く、より密に作用させます。

また、現在使用しているフラクショナルレーザーであるスターラックス1540との効果の違いですが、無数の微小なレーザーを照射することなどは全く同じです。スターラックス1540はこのレーザー径が非常に細く、深部に到達させて収縮力を生じさせること、及び深部への熱効果によって毛穴やニキビ跡を改善するのに対し、このpixelは浅い層を削ることによって効果を出します。
つまり、スターラックスがより小さく、かつより深くレーザーを照射するのに対して、pixelはより大きく、かつより浅くレーザーを照射するものです。pixelの場合は、照射後のレーザーの痕が肉眼で確認できますが、スターラックス1540の場合、強い照射をしない限り肉眼では確認できません。

よって、表面的な改善にはpixelが優位であり、深いレベルではスターラックス1540が優位となります。
最近の報告では、この2種類を組み合わせることで、表面と深部の2段階の改善を得ることができるとされています。
当院でもスターラックス1540にて治療をしている患者様について、途中で2回程度このpixelを照射に変更することで、表面的な改善を促し、その後にスターラックス1540に戻すという治療を実施しています。

pixelは肌表面を削るのですから、質感としては、ざらつき感、手触りの改善という効果が得られます。

治療後の経過ですが、当日は洗顔時に少しヒリヒリする、赤みが生じるなどの状態となります。翌日から、微小斑点状の黒いかさぶたが多数生じますので、鏡で見るとくすんだような感じになります。翌日からメークは可能で、擦らなければ洗顔もできます。4日前後(照射エネルギーによって異なります)でかさぶたが剥がれ、皮膚の質感の改善が得られます。1ヶ月以上の間隔を空けて複数回(3〜4回)の治療となります。

治療費は1回で両頬3万、頬鼻4万、顔全体6万です(各消費税別)。このレーザーの場合、希望者には麻酔の塗り薬塗布が可能であり、痛みをかなり軽減できますが、もちろん麻酔無しでも治療は耐えられます(スターラックス1540と同程度の痛み)。

最後に海外から提供された治療の写真をお示しします。

治療前                    治療後

pixelレーザー治療前  pixelレーザー治療後
Photos Courtesy: Guilherme Olsen de Almeida, M.D.
Hospital Sirio-Libanes, San Paulo, Brazil

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